ブログ|株式会社師勝薬局

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第19回健康づくり教室 開催

8月5日(水)に第19回健康づくり教室を開催させていただきました。

今月は中旬にお盆休みがありますので、上旬の開催となりました。今回は「酵素と体」についてお話させていただきました。

私たちにとって酵素が重要と説いたのは米国の医学者、エドワード・ハウエル博士です。1985年に博士が書いた「酵素栄養学」は、酵素と食事と健康について詳細に書かれた内容で、現在の多くの酵素に関する書籍や学説が、この「酵素栄養学」の影響を受けています。日本では、名古屋大学出身の故 八木國雄先生や内視鏡で有名な新谷弘美先生が「酵素」の総合的な働きを推進しています。

酵素は食物にも含まれていますが、重要なのはヒトの体内にある2種類の体内酵素です。ヒトの体内でつくられる酵素はヒトそれぞれ遺伝子によって一定量が決まっており、無尽蔵ではなく限界があるということです。体内酵素には消化酵素と代謝酵素があります。消化酵素は食べ物を消化分解し、その栄養を吸収するための酵素です。一方、代謝酵素は消化酵素によって栄養素がエネルギーに変換されたら、それをからだの中で働かせるのが役目です。運動、呼吸、脳での思考、老廃物の排泄、ウイルスと戦う、お肌の新地代謝など、ヒトの生命活動のあらゆる面で無数の代謝酵素が働いています。代謝酵素がとても重要であることは明らかです。………OLYMPUS DIGITAL CAMERA

第18回健康づくり教室 開催

7月18日(土)に第18回健康づくり教室を開催させていただきました。

今回は「ガン(悪性腫瘍)」についてお話いたしました。人体は1日で1兆個の細胞を入れ替えています。不要になった細胞は死んで、その近辺の元気な細胞を分裂させて2個にし、その1つを失った細胞に入れ替えて成長させます。人体の総細胞数は60兆個で、単純に計算をすれば、毎日1兆個が、1カ月で30兆個、2ヶ月で60兆個全てが入れ替わります。入れ替わるため細胞の数が一定なのです。細胞は入れ替わりという新陳代謝を繰り返し、常に新しくすることで、人の生命維持が保たれています。新陳代謝において細胞を壊して新たに造り返るに際に働くのは、遺伝子の設計図を持つDNAと、設計図をコピーして各細胞に伝達するRNAです。DNAとは細胞1個の中の核にある46本の染色体の構成物質のことで、遺伝子といいます。このDNAとRNAの働きで、体の細胞は遺伝どおりに復元されていきます。復元されたときに、新しい細胞は生まれ変わり、古い細胞はアポトーシス(細胞死)をしていきます。お肌の細胞であれば、皮膚が垢(アカ)として剥がれ落ちることがアポトーシスということです。アポトーシスは生体を良い状態に保つために行われる細胞死であるといえます。ところが1日1兆個もの細胞分裂が行われていると、DNAの複製を失敗してしまうことが起こります。そして、正常なアポトーシスが行われないと、それがガン細胞となっていきます。人間は1日5000個ぐらいのDNA複製ミスによりガン細胞が発生していますが、免疫細胞により全て消滅されているのが健康な体といえます。その免疫細胞のトップはNK(ナチュラルキラー)細胞で、7割が腸内善玉菌によてつくられております。……OLYMPUS DIGITAL CAMERA

第17回健康づくり教室開催

6月17日(水)に第17回健康づくり教室を開催させていただきました。

今回は「腸内フローラ」についてです。私たちの腸内にはたくさんの細菌がすみついています。細菌といっても害を与えるだけではありません。特に大腸内には100種類以上で100兆個以上の腸内細菌が常在しています。小腸の終わりの部分(回腸)から大腸にかけて多種多様の細菌が種類ごとにまとまりをつくって、びっしりと腸内に壁面をつくって生息している状態です。この様相は、まるで植物が種類ごとに集団をつくって群れているお花畑の様子ともたとえられ、これらを「腸内フローラ(腸内細菌叢/ちょうないさいきんそう)」と呼ばれているのです。その腸内細菌を大きく分類すると、乳酸菌・ビフィズス菌などのような「善玉菌」、ウェルシュ菌・ブドウ球菌・有毒大腸菌などのような「悪玉菌」、どちらともにも属さない「日和見菌」の3種に大別されます。そして、これらの常在バランスが重要で、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7が理想の腸内環境といえます。善玉菌の働きとしては、ビタミン・ホルモン・アミノ酸を生成して老化を防ぎ、腸内フローラのバランスを整えます。また、人体に有害菌や病原菌の侵入・増殖・感染を防ぎ、免疫力を高めて病気になりにくい体をつくります。さらに善玉菌は食べ物の消化吸収を助け、大腸内を酸性に保ち、便秘や下痢を防ぎます。便をつくり送り出す働き(蠕動運動)を促し、便がカチカチにならないように働きかけるため、便秘症状の人は善玉菌が不足しているといえます。これらの善玉菌の働きとは反対に悪玉菌は食物の動物性タンパクを腐敗させ、有害物質を発生させ、さらに炎症性や発がん性のある物質をつくる働きがあります。悪玉菌は小腸で消化しきれなかったタンパク質や脂肪の残骸を好んで食べて増殖をします。また、下痢や便秘、ガスを溜め込むなどの悪さをし、下痢による体力低下や便秘による肌荒れなどを二次的に引き起こします。風邪を引いたときなども悪玉菌の常在数が善玉菌をはるかに上回り、バランスが崩れているのです。そして、良い働きも悪い働きもしない日和見菌は大人しい静かな菌なのですが、それは善玉菌が多いときの状態で、悪玉菌が増えると加勢して有害な作用を及ぼすのが特性があります。日和見菌は善玉菌や悪玉菌の影響を受けて働きが変化するのです。しかしながら、日和見菌にはまだまだ解明されてない未知なる部分があるとされています。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

第16回健康づくり教室 開催

5月16日(土)に第16回健康づくり教室を開催させていただきました。

今回は「五十肩」についてです。五十肩は医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、外科に受診してレントゲン写真を見ても原因が不明な場合が多く、痛み止めを処方する対症療法が大半で、根本治療ができていないのが現状です。五十肩の症状はあるとき、突然の痛みが発症し、それがしばらく続き、時期がくると治癒するという特徴があります。その治癒までの期間にも個人差があり、早い人で数ヶ月、長い人で2~3年という場合もあります。今回は痛みの部位やメカニズムを理解していただき、治療期間を早めるための養生法をお話させていただきました。養生法をおろそかにすると、「肩関節拘縮」という肩関節が固まる疾患も案内いたしました。養生法としては、特に患部を冷やさないことが重要で、日常の動作における注意や、食事における注意、さらに、有効なコンドロイチン製剤やサプリメントのグルコサミンについてもご案内いたしました。また、過去にCMでヒットしたヒアルロン酸製剤が、もともと注射用の外用剤で、内服では無効であったことも、興味をもって聞いていただきました。 ありがとうございました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

第15回健康づくり教室 開催

4月18日(土)に第15回健康づくり教室を開催いたしました。

平成25年の国民生活基礎調査によりますと、日本の総人口は1億2,573万人です。そのうち、体調不良などの自覚症状をもっている人である有訴者数は、約4,000万人で日本人の3人に1人の割合となっています。その調査内容では、男女とも腰痛が1位で、鼻や咽頭の症状、肩こり、四肢の症状と続きます。特に65歳以上では、腰痛、肩こり、四肢の症状などの痛みに関する症状が多くなっており、年齢を重ねると起こりやすいということがいえます。また、これらの症状に対しては、一般用医薬品や受診などにより処方された医薬品によって対処されるのが一般的ですが、長期にわたり症状が続くときなどは、身体に発している潜在的な危険信号を見逃してしまうことも考えられますので、それらの症状が起こるメカニズムや長期化して悪化してしまう要因を十分に理解し、幅広い対処手段を持つことが必要であると考えられます。今回は「肩こり・腰痛」の根本的な原因について取り上げ、その対処法をお話いたしました。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

第14回健康づくり教室「花粉症とアレルギー」

3月となれば毎年、花粉!テレビでも毎日、花粉飛散情報を見るようになりました。国民病とまで言われる花粉症は、日本人の4人に1人が発症しています。地域や季節によって様々な植物が抗原という原因物質となり、複数の花粉に反応する人も増えています。最近10年間の鼻アレルギー患者の増加を詳しく調査しますと、スギ花粉症の増加が著しく最も多く、さらにスギ以外の花粉症の人も増えています。くしゃみ・鼻水・鼻づまりは花粉症の3大症状として知られていますが、鼻の症状以外に、目にかゆみや充血をともなうのが花粉症の特徴で、花粉シーズンが過ぎれば治りますが、シーズン中は風邪と思い込む人も少なくありません。花粉症は花粉が原因で起こるアレルギー反応のことです。アレルギー体質の人の血液中の白血球のうちのリンパ球がもつIgE抗体(アレルギー抗体)が花粉を排除しようとした結果、症状は引き起こされます。特に、腸内環境の悪い便秘の人たちは、さらに症状が重くなることが医学(腸内環境学)において指摘されております。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

第13回健康づくり教室 開催

DSC_0217健康づくり教室もやっと1周年を迎えることができました。皆さまへの健康提案をこれからも継続し、努力していく次第です。今回は冬に因んだ「冷え性」について取り上げてみました。冷え性は西洋医学では病気とは考えられていませんが、実際には冷え性のために日常生活に支障をきたしている人が多いのです。また、冷え性については寒い冬だけでなく、夏の冷房でも「冷え」を感じて、季節を問わず悩んでいる人も多いのです。これらは生活習慣や環境の改善で軽くすることもできます。「冷え性(ひえしょう)」とは、手や足の先などの四肢末端あるいは上腕部、大腿部などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態のことをいいます。血行障害(Poor blood circulation)は、特に抹消血管などでの障害により生じることが多く、一般的な特徴として、身体全体には寒さを感じずに、四肢などの部分的に冷えを感じることが多いといわれます。また冷え性ともなう慢性的な血行障害が原因で、しもやけ、腰痛、肩こり、肌荒れなどが発症してきます。冷え性は女性に多い症状で、個人差はありますが、女性の半数から7割近い方が冷えをつらいと感じています。

第12回健康づくり教室 開催

新年早々の健康づくり教室も12回目を迎えることができました。今回は前回の続編で「認知症(後編)」です。3日前の10日に10年後の2025年には認知症患者が700万人に達するとの厚生労働省の推計値が発表されました。これは、65歳以上の5人に1人に当る計算になるといわれています。現在の認知症患者数462万人から考慮すれば、相当な増加状況になるようです。これらを踏まえて、今回の内容は、認知症の発症メカニズムや予防法のポイントについてお話させていただきました。特に認知症で最も多いアルツハイマー型については、発症の25年前からの原因である「アミロイドβ」と、その10年後に原因となる「タウ蛋白」の脳神経細胞死滅過程、そして最終的な引き金になる「海馬」についてお話いたしました。予防法の結論は、常に脳に刺激を与えながら、脳のトレーニングの重要性をご理解いただき、すぐに毎日の生活に取り入れ、実践していただくことで、無事に勉強会を終えることができました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

明けましておめでとうございます。

佳き年を迎え、皆さまにおきましては益々ご健勝のことと存知増す。師勝薬局は今年もさらに健康づくりに、貢献していく次第です。健康や病気についてのご不明な点がありましたら忌憚なくお申し付けください。誠意をもって対応させていただきます。何卒、本年も宜しくお願いいたします。 師勝薬局 一同

JAN022

第11回健康づくり教室 開催

「第11回健康づくり教室」を12月10日(水)11時より本店店内にて開催いたしました。今回は「認知症」についてですが、認知症は奥が深いため、今回は前編で後編を1月にお話することになりました。現在の日本人の認知症患者数は昨年で462万人、認知症予備軍を含めると800万人とされています。日本の人口が1億2500万人で、14歳までの年少人口1600万人を除くと、13~14人中1人が認知症または認知症予備軍になるということです。認知症の中でも日本人に特に多いのは「アルツハイマー型認知症」とされ、早期発見と早期の予防が重要となります。今回はこの点についてお話いたしました。次回は1月17日(土)の開催です。DSC_0217多数のご参加をお待ちしております。