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第28回 「眼の病気」

投稿がたいへん遅くなりました。5月は眼の病気についてお話いたしました。

目の健康を維持するために、目の構造やはたらきを紹介しました。①涙腺(るいせん)⇒上まぶた外上方の位置にあって、一定量の涙液を常に分泌しています。実際には涙腺の中に腺房細胞と呼ばれる細胞がたくさん詰まっていて涙液を産生しているのです。②虹彩(こうさい)⇒瞳孔散大筋と瞳孔括約筋があり、自律神経の支配を受け、明暗によって自動的に目に入る光の量を調整します。カメラの絞りに相当します。③角膜(かくまく)⇒眼球外膜の1/6を形成する透明な膜で光線の入り口です。④水晶体(すいしょうたい)⇒カメラのレンズに相当し、毛様体と連動して調節作用を行います。⑤睫毛(まつげ)(しょうもう)⇒眼瞼(がんけん)の上下縁にあり、刺激に敏感で、異物が触れると眼瞼を閉じて目に入るのを防ぎます。⑥眼瞼(がんけん)⇒いわゆる瞼(まぶた)のことで、カメラのシャッターに相当し、眼球を保護すると共に類液膜を作り、涙液を涙のうに送り込みます。⑦結膜(けつまく)⇒眼球の露出部を保護し、眼球運動を容易にします。⑧毛様体(もうようたい)⇒毛様体筋の緊張、弛緩によって水晶体の厚さを変え、網膜に実像を結ぶように遠近の調整をします。⑨網膜(もうまく)⇒カメラのフイルムに相当し、2つの視細胞(錐体・杆体)で光(モノの形・  色等)を感じ、電気信号に変換して脳に送ります。⑩脈絡膜(みゃくらくまく)⇒毛様血管と色素に富み、網膜などへの栄養補給とカメラの暗箱の役割をしています。⑪強膜(きょうまく)⇒角膜と共に眼球を形成する外膜で、カメラのボディに相当します。⑫中心窩(ちゅうしんか)⇒眼底網膜の中で最も明視(はっきり見える)できる部分です。

そして、ものもらい、アレルギー性結膜炎、白内障、ドライアイ、緑内障、飛蚊症、加齢黄斑変性、網膜剥離、糖尿病性網膜症、乱視などの眼病についてお話しました。