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日別アーカイブ: 2016年7月2日

第29回 「糖尿病」

今回も投稿が遅くなりました。6月は糖尿病についてお話いたしました。

糖尿病は、血液の中のブドウ糖(グルコース)の濃度(血糖値)が高い状態(高血糖状態)が続く病気です。放っておくと、さまざまな臓器に合併症が起こる危険性が高くなります。その名前から糖尿病とは、「尿に糖が出る病気」と思われていることがありますが、尿に糖が出ることは血糖値が高いことのひとつの現れであって、本当に問題なのは血糖値が高いことです。尿に糖が出て、体内の糖が失われてしまうのではなく、血糖値が高すぎて尿にまで糖がたくさん出てしまうことが問題です。私たちは、毎日の食事で、さまざまな栄養素を体の中にとり入れています。このうち、米やパンなどに多く含まれる糖質(炭水化物)は、小腸でブドウ糖に分解されて、血液の中に吸収されます。また、タンパク質や脂肪などの栄養分も分解されて、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を高めます。この血糖値は、体の中の「インスリン」というホルモンの作用で、ほぼ一定の値に保たれています)。この血糖を調節する仕組みがうまく働かなくなり、血糖値が高い状態(高血糖状態)が続くようになってしまうのが糖尿病です。血糖値が高くても、最初のうちは、ほとんど症状を感じることはありません。しかし、血糖の高い状態が続くと、のどの渇き、疲労感、多尿・頻尿などの症状が現れるようになり、次第に全身の血管や神経が傷ついて、全身に様々な臓器に影響が起こってきます。逆に、糖尿病になっても、食事療法や運動療法、薬によって血糖をきちんとコントロールできれば、症状を消失させ、合併症を予防することができます。糖尿病患者さんの88%が食事療法で治るといわれています。病院の薬に頼った治療ではなく、何をどれだけ食べるかが糖尿病の治療を握っているといっても過言ではありません。

 

 

第28回 「眼の病気」

投稿がたいへん遅くなりました。5月は眼の病気についてお話いたしました。

目の健康を維持するために、目の構造やはたらきを紹介しました。①涙腺(るいせん)⇒上まぶた外上方の位置にあって、一定量の涙液を常に分泌しています。実際には涙腺の中に腺房細胞と呼ばれる細胞がたくさん詰まっていて涙液を産生しているのです。②虹彩(こうさい)⇒瞳孔散大筋と瞳孔括約筋があり、自律神経の支配を受け、明暗によって自動的に目に入る光の量を調整します。カメラの絞りに相当します。③角膜(かくまく)⇒眼球外膜の1/6を形成する透明な膜で光線の入り口です。④水晶体(すいしょうたい)⇒カメラのレンズに相当し、毛様体と連動して調節作用を行います。⑤睫毛(まつげ)(しょうもう)⇒眼瞼(がんけん)の上下縁にあり、刺激に敏感で、異物が触れると眼瞼を閉じて目に入るのを防ぎます。⑥眼瞼(がんけん)⇒いわゆる瞼(まぶた)のことで、カメラのシャッターに相当し、眼球を保護すると共に類液膜を作り、涙液を涙のうに送り込みます。⑦結膜(けつまく)⇒眼球の露出部を保護し、眼球運動を容易にします。⑧毛様体(もうようたい)⇒毛様体筋の緊張、弛緩によって水晶体の厚さを変え、網膜に実像を結ぶように遠近の調整をします。⑨網膜(もうまく)⇒カメラのフイルムに相当し、2つの視細胞(錐体・杆体)で光(モノの形・  色等)を感じ、電気信号に変換して脳に送ります。⑩脈絡膜(みゃくらくまく)⇒毛様血管と色素に富み、網膜などへの栄養補給とカメラの暗箱の役割をしています。⑪強膜(きょうまく)⇒角膜と共に眼球を形成する外膜で、カメラのボディに相当します。⑫中心窩(ちゅうしんか)⇒眼底網膜の中で最も明視(はっきり見える)できる部分です。

そして、ものもらい、アレルギー性結膜炎、白内障、ドライアイ、緑内障、飛蚊症、加齢黄斑変性、網膜剥離、糖尿病性網膜症、乱視などの眼病についてお話しました。