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日別アーカイブ: 2015年7月30日

第18回健康づくり教室 開催

7月18日(土)に第18回健康づくり教室を開催させていただきました。

今回は「ガン(悪性腫瘍)」についてお話いたしました。人体は1日で1兆個の細胞を入れ替えています。不要になった細胞は死んで、その近辺の元気な細胞を分裂させて2個にし、その1つを失った細胞に入れ替えて成長させます。人体の総細胞数は60兆個で、単純に計算をすれば、毎日1兆個が、1カ月で30兆個、2ヶ月で60兆個全てが入れ替わります。入れ替わるため細胞の数が一定なのです。細胞は入れ替わりという新陳代謝を繰り返し、常に新しくすることで、人の生命維持が保たれています。新陳代謝において細胞を壊して新たに造り返るに際に働くのは、遺伝子の設計図を持つDNAと、設計図をコピーして各細胞に伝達するRNAです。DNAとは細胞1個の中の核にある46本の染色体の構成物質のことで、遺伝子といいます。このDNAとRNAの働きで、体の細胞は遺伝どおりに復元されていきます。復元されたときに、新しい細胞は生まれ変わり、古い細胞はアポトーシス(細胞死)をしていきます。お肌の細胞であれば、皮膚が垢(アカ)として剥がれ落ちることがアポトーシスということです。アポトーシスは生体を良い状態に保つために行われる細胞死であるといえます。ところが1日1兆個もの細胞分裂が行われていると、DNAの複製を失敗してしまうことが起こります。そして、正常なアポトーシスが行われないと、それがガン細胞となっていきます。人間は1日5000個ぐらいのDNA複製ミスによりガン細胞が発生していますが、免疫細胞により全て消滅されているのが健康な体といえます。その免疫細胞のトップはNK(ナチュラルキラー)細胞で、7割が腸内善玉菌によてつくられております。……OLYMPUS DIGITAL CAMERA